雪崩について・・・

今年の5月2日、穂高岳・小豆沢で雪崩があり、数人が巻き込まれましたが、幸い、犠牲は出ませんでした。この雪崩に巻き込まれた一人は、今年1月に大日ヶ岳/奥美濃でBCをご一緒したジョーさんで、その時の様子を生々しくレポート(ヤマレコ)で公開されていますので、その紹介を・・・

今回は、ちょっと、シリアスな話題です

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ジョーさんの、穂高岳・小豆沢の雪崩遭遇レポートは、こちらです
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その時のGPSデータがヤマレコに公開されていますので、
それを変換して、Google Earthに表示してみました

(画像クリックで拡大します)
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標高2,875m付近で雪崩に巻き込まれ、標高2,730m付近まで、
ザイテングラート横の小豆沢を一気に巻き込まれた様子が判ります

カシミール3Dで軌跡を表示してみます
画像

ザイテングラートの取付きあたりまで、押し流されてしまった様子が
軌跡から判ります (青い線が雪崩れに巻き込まれた軌跡です)

涸沢へ行ったことがある方はお判りのとおり、小豆沢はザイテンの横の谷です

連休のことなので、ザイテングラートは尾根通しに登るのではなくて、
小豆沢寄りをトラバース気味にトレースが付いていたようです。

そこを、上から一気に雪崩れて来て、押し流されたのでしょう


GPSデータ(緯度経度、標高、時刻、距離、速度)です
画像

このデータを見て、恐ろしく思ったのは、速度です

巻き込まれてから、数秒で84km/hに達しています

もっと早い雪崩もあるでしょうが、こんな速度で

標高差150mほどを一気に流されたことになりますね

ご本人も仰ってましたが、生きた心地がしなかった、

ザイテンの岩に激突したら終わりだ、と思ったと..

流れが止まった際に、体の一部が雪面から出て、

脱出できたのは、不幸中の幸いだったようです

2発目がすぐ横を落ちていったという話も、幸いだった

とはいえ、生々しい話・・・


ジョーさん曰く、これを反省として、また来年も、

春の奥穂にチャレンジしたいと...


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11月30日に、立山(国見岳)で雪崩事故がありました

お気の毒に、亡くなった方が出てしまったようです

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バックカントリースキーをする上で、他人事ではないことを

改めて認識しました

多かれ少なかれ、リスクがあるところへ出掛ける以上、

改めてそのリスクを認識して、回避法・対処法を

シーズン前に、おさらいしないといけないと思いました



GPSデータは、ジョーさんのヤマレコ記事から引用させて頂きました

この記事へのコメント

r
2010年12月06日 23:26
GPSの速度は複数ポイントで、連続して表示された場合のみ採用出来ます。1点のみですと、区間とサンプリングのタイミングによって異常値として算出されます。84km/hがその異常値です。瞬間の最高速度を正確に求めるには、カメラでたとえると高速度カメラのような、サンプリング数を莫大に増やす必要があります。実際には、前後を平均して求めると60km/h付近になりそうですね。それでも相当速いですけど。
HAMA
2010年12月07日 07:07
rさん、仰るとおりでした。1点(2点)だけでは、その何れかが測位誤差を含んでいたら、それがそのまま出てしまいますね。(速度=距離÷時間)。このケースの場合は、測位の時間差がほぼ1秒の区間は測位の信頼性が高いと見て、その緯度・経度・高度の測位誤差が少ないと見れば、複数ポイントで平均すれば、ほぼ60km/h程のスピードということになりますね。結構早いです、生身で落っこちたらたまったもんではありません・・・
どうも、ご指摘ありがとうございました。

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