準天頂衛星初号機 「みちびき」 打上がった・・・

久々に、判りやすーい、GPSネタの更新です。9月11日に、種子島宇宙センターからH-IIAロケット18号機の打上げ成功、その約28分27秒後に「みちびき」は無事に分離した、というニュース ・・・では、準天頂衛星「みちびき」によって、GPS事情はどうなるの? ってのが、今回のネタです・・・

マスコットキャラ 「みちびきさん」
画像


いきなり、ちょっと、おさらいです

1.GPSの利用
 人工衛星が発信する信号を受信して、現位置を特定するものですね。
 難しいことはさておいて、現在は米国衛星(現在、24機)の利用開放によるものです。
 
 位置情報は、今や重要なインフラになってますね、
 カーナビや子供の居場所確認、おなじみの受信機で冬のバックカントリーでも活躍、など。


2.準天頂衛星「みちびき」 って?
 準天頂衛星は、その名のとおり、日本のほぼ真上に位置します。
 一つの衛星が日本上空にいるのは約8時間なので、全部で3機の衛星で24時間をカバーします。
 既存のGPSとの共存を図るということです
 では、今回、打ち上げられた「みちびき」によって、どんな効果が期待できるのでしょうか?

 ①GPS補強
  これはずばり、位置情報の精度の向上です。
  GPSでは現在、約10メートルの誤差がありますが、これが1m以下、
  場合によっては数センチ程度にまで誤差が小さくなります。
  ピンポイントで位置が特定できるので、様々な分野で応用が拡がります。

 ②GPS補完
  もう一つは、測位可能時間率の向上です。
  これは、例えば、ビル陰とか山の谷間とか、今までGPS衛星の捕捉がやりづらかった場所や、
  時間帯の改善です、GPS電波の届く場所が拡がるということになります。


3.どこでいつ、「みちびき」 は使える?
  全世界システムの現在のGPSと違うので、日本とアジア・オセアニア地域が対象になります。
  また、初号機が打ち上がっても、すぐには民間利用はできません。
  上の①、②の実験の結果で民間利用に公開されるでしょう。
  その時には、「みちびき」の受信に対応したGPS受信機が必要になるでしょうね。
  今のGPS受信機そのままで、恩恵を授かるということは無さそうです。


4.いろいろ課題もある?
  次のように、課題はあるようです。
  ・費用
   「みちびき」は研究開発費、打ち上げ費用など735億円の経費が掛かるようです。

  ・実用には3機必要
   1日に8時間しか日本の上空(準天頂)に留まることができないので、
   24時間の利用には、あと2基の打上げが必要になります。
   GPSサービスの提供企業はシステムの再構築を迫られるため、
   関心は必ずしも高くないのが実状のようです。

  ・GPSの懸念
   カーナビは走行距離やジャイロ、地図データなどの情報を加味して現在地を特定し、
   GPSだけに依存していないことも現実です。
   今のGPSで特に支障はない(「みちびき」は特に要らない)、という声もあるようです。

   米国は現在、無料でGPS利用を認めているが、かつては、民間開放用には
   SA(Selective Availability)により、100m~300mの意図的誤差を掛けていました。
   現在は掛けていませんが、湾岸戦争の時のように有事の際は、またSAを掛けてくる
   しれません。
   いまや、GPSの正確な時刻情報による公的な利用は当たり前で、社会インフラ化して
   いるので、GPSが利用できないということは社会パニックになる恐れがありますね。
   

→JAXA(宇宙航空研究開発機構)の「みちびき」特設ページへ
http://www.jaxa.jp/countdown/f18/index_j.html


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まあ、何はともあれ、「みちびき」による精度・エリアの拡大と、対応するGPS受信機の
応用で、安くて安心できて長持ちするガジェットが商品化されることを期待しますね。。

個人的には、
バカ高いが他には無いのでしょうがなく使っているガ●ミン製の、アウトドアにしか使えない
例のGPS受信機に代わる機能を搭載した、
メイド・イン・ジャパンの防水の携帯電話か、スマートフォンに、
GPS+等高線付き山地図+ルートガイド機能を搭載したものの登場を切望します
・・・
ここはひとつ、ドコモに頑張ってもらいたいところ...

注)メイド・イン・ジャパンの・・ というのがミソです、
  ガ●ミンもそうですが、間違っても、リンゴ・マーク製とかは、勘弁ですっ!
  
  ユーザーからの修理には対応せず、
  内蔵電池の発火問題は、当局の指導でしぶしぶ情報公開したものの、
  リコールはせず ・・・ そーいう態度の外国系メーカーは、私はきらいです

この記事へのコメント

2010年09月13日 08:07
 一日8時間と言わず、頑張って一日中日本上空に張り付いて
貰いたいものですが~。(^^;;

 でも、運用されることには大いに期待したいですよね。
某大学で実用化した超高精度動体認識機能を利用した制御システムを
搭載すれば車の完全自動運転も可能になりそうです。
トラクターが無人で田んぼを起こすとか、夢が広がりますね。

 ちなみに、私のガーミンはカーナビとしても利用しています。
たまに動かなくなりますが、一応実用になります…。(~~

HAMA
2010年09月14日 07:15
ファーマー佐藤さん、今のGPS使って、北海道ではトラクターの自動運転が既に実用になっているんですね、更に、ピンポイントで何時でも位置が特定できれば、産業利用と個人利用の両方で凄いことになりそうです。
おちおち、帰宅途中で寄り道してられません、家内庁に逐時、チェックされそうです(笑)

ガ●ミンでカーナビですか、画面小さくて文字が見難くないですかー
2010年09月14日 08:57
 北海道では実用化されているんですか。知りませんでした。

 まともなカーナビを使ったことが無いので、こんなもんだと思ってますぅ。(^^;;
mt.racco@大阪上本町
2010年09月14日 11:28
私もこのニュースをみました。
国産gps衛星打ち上げ成功は非常に喜ばしいのですが、あと2機の打ち上げ費用、つまりニーズをどのように掘り起こして行くかが今後の課題ですね。

個人的には犯罪防止や災害の把握などのニーズはこれから益々高まると思っていますが、さて、どうなることやら⁉

余談ですが、gpsの高性能化に伴い読図力が低下している私であります~そこを何とかしないとなぁ~~
HAMA
2010年09月14日 22:05
ファーマー佐藤さん、こういう夢のある話はいいですね、今後の展開に大いに期待・・です

そーですか(しばし思案・・)、ガ●ミンでカーナビ、車内に置く位置を、文字が見える近いところにすればいいのかあ、運転者専用の位置に置けば文字も読めそうですね、気付きませんでしたね
HAMA
2010年09月14日 22:14
mt.racco@大阪上本町さん、出張ですか、お疲れ様です
取り敢えず打ち上がった”みちびき”は、今のGPSとの共存で優位性のあるアプリケーション(ニーズ)が見出せれば、将来がある、ってとこでしょうか
受信側の方も工夫が要りそうですね、わたしゃ、メガネとかゴーグルに組込んでもらって、レンズに地図を表示できるようにして欲しいです(横のボタンを押した時だけとか・・・)
・・・ますます、読図能力が退化してしまいそうです

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